facebook

2012年3月29日木曜日

国の圧力いよいよ高まる

全国や世界中の不安の声を無視して着々と再稼働に向けて圧力をかける政府

お時間の取れる方は傍聴に来て福井県や西川知事・福井県議会を応援して下さい。
原発銀座福井県が圧力に屈せず慎重な判断を取れるように。


2012年3月24日土曜日

「大飯原発の耐性調査結果、安全委が了承 再稼働、来週にも政治判断へ 」

なんの、補強工事もなく、今まで評価の対象にさえならなかった数字。「想定より1.8倍大きい地震の揺れや、4倍の高さの津波でも炉心損傷しない」を、信用しろというのでろうか?
だったら、今まで何度も危ないと指摘されたとき、その数字で大丈夫となぜ言わなかったのだろう。さらに、自然災害が、今回のストレステストの規準内におとなしく収まってくれると、誰が保障するのだろう。

今後、
一端政府で政治判断 → 地元の意向を聴く(枝野通産相が福井へ) → 最終政治判断
となる。

西川知事は、「再稼働に対しては、これまで通りの見解だ」と談話を発表した。
(時事通信 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120323-00000140-jij-soci

これまで通りとは、福島事故の知見をうけて新たな規準を国に求めるということ。自分では判断しないといういことだ。基本的に国がGOといえば従う。とにかく、自分からの判断は避けて、責任を回避しながら、原子力政策を続けるというもの。

原子力安全委員会も知事も、自分の責任は避けて、国にまかせようとしている。唯一反対運動が、再稼働への足をひっぱっている。反対の意思表示をしていこう。国民の声で、再稼働を防ごう。
日本経済新聞
「大飯原発の耐性調査結果、安全委が了承 再稼働、来週にも政治判断へ 」
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20120324k0000m040082000c.html
=================== 記事全文 ========================
国の原子力安全委員会(班目春樹委員長)は23日午後、関西電力大飯原子力発電所3、4号機(福井県おおい町)のストレステスト(耐性調査)1次評価の結果を了承した。経済産業省原子力安全・保安院が「妥当」とした審査書を確認した。国の安全確認作業を終える初の例で、野田佳彦首相と関係閣僚が来週にも再稼働の是非を政治判断し、地元に了解を得る手続きに入る。

保安院は2月に大飯原発3、4号機の評価結果を「妥当」とする審査書をまとめ、安全委に報告した。安全委は専門家の検討会を5回開き、審査書の内容を確認。緊急安全対策などの一定の効果が示されたなどとする内容を文書にまとめた。

停止中の原発の再稼働にあたり、政府はストレステストの1次評価に基づく判断を前提条件としている。ストレステストでは地震や津波などに耐える性能をコンピューターで計算し、安全性を調べる。再起動の準備が整った原発を対象に、一定規模の災害への余裕度を調べる1次評価をしている。

保安院と安全委の審査終了を受け、政府は大飯原発の再稼働の是非を判断する。そのうえで枝野幸男経産相が地元の福井県を訪れ、再稼働への同意を求める方針だ。

地元の了解が得られれば、首相と関係閣僚が最終判断し、再稼働にゴーサインを出す。関西電力は大飯3、4号機の運転再開の準備を始め、1カ月以内に営業運転に入るとみられる。

ただ再稼働には立地自治体の了解が得られるかどうかが焦点となる。福井県は東京電力福島第1原発事故を踏まえた新たな安全基準などを提示するよう政府に要請している。政府は事故原因や活断層の調査結果などを地元に説明して理解を求める。

また政府は1次評価をもとに再稼働の是非を判断する方針だが、安全委は全原発を対象に安全性の限界を探る2次評価も必要だとの見方を示した。政府は再稼働の判断とは別に2次評価も計画しているが、昨年末までに提出した原発はまだない。

26日未明には東京電力柏崎刈羽原発6号機(新潟県)が定期検査に入り、全国の原発54基のうち、運転中の原発は北海道電力泊原発3号機(北海道)だけになる。

現時点で再開に向けた保安院の審査書がまとまったのは大飯原発3、4号機と四国電力伊方原発3号機(愛媛県)の3基にとどまる。電力需要が高まる今夏に向けた再稼働のメドは立たない。
====================記事終 ========================

MSN産経  2012.3.23 22:57
大飯原発「妥当」判断 自治体の苦悩は続く
=================== 記事全文 ========================
 関西電力大飯原発のストレステスト(耐性検査)の1次評価を「問題ない」とした23日の内閣府原子力安全委員会だが、再稼働の可否については班目(まだらめ)春樹委員長も言及を避けた。立地自治体も「国は暫定的な安全基準を示してほしい」と、従来の見解を繰り返すにとどめており、再稼働の行方は政治判断を待つことになりそうだ。

 「われわれは安全性の確認は求められていない」

 委員会終了後に開いた記者会見で、安全委の役割をそう強調した班目委員長。再稼働の可否について重ねて質問されたが、「安全委員長としての見解はこの場では差し控えさせていただく。責任逃れといわれるかもしれないが、限界があることをご理解いただきたい」と苦渋の表情で語った。

 立地自治体の福井県や同県おおい町も再稼働への態度を保留した。時岡忍おおい町長は「ストレステストの結果が妥当だから安全というものではない」。西川一誠福井県知事も「これまでどおり」とした。

 滋賀県の嘉田由紀子知事が同日、「時期尚早だ」と述べるなど周辺自治体では慎重論も出ているが、福井県やおおい町は再稼働に反対しているわけではない。再稼働の判断を明言しない背景には「原子力は国が進めてきた政策で、再稼働の判断も国が主導すべきだ」との思いがある。
西川知事は一貫して「国が暫定的な基準を示すこと」を再稼働の条件としてきた。国も2月に30項目の対策をまとめるなど、安全対策を進めてきたが、県などは「再稼働の判断には不十分」と、両者の見解にはまだ開きがあるのだ。

 また、両自治体が見定めようとしているもう一つのポイントが、国の原子力政策の方向性だ。菅直人前首相の「脱原発」発言以降、国のエネルギー政策は不透明な状況が続いている。

 国の原子力政策に協力してきた両自治体からすれば、一時的な電力不足を補うためだけに利用されたのでは、納得できないという事情がある。

 時岡町長も同日、「再稼働の必要性を政府として回答いただきたい」と述べている。
====================記事終 ========================

記:ふっ

2012年3月20日火曜日

福井県民7割以上が「性急過ぎる」

県民の声が声として出てこない。

できることから始めよう。声をあげよう。行動しよう。
デモ集会でなくともいいと思う。できることから。

井戸端会議。勉強。反対している人に拍手。・・・できることあるのでは?

しかし、どうしても再稼働を止めたい人は、
「大飯原発3・4号機の『再稼働』に慎重な判断を求める市民集会
―福井から未来をひらこう 」へ    →
グリーンピース  投稿日 - 2012-03-19 12:00
大飯原発再稼働、3月中判断で自滅する野田政権 - 福井県民7割以上が「性急過ぎる」
http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/blog/dblog/3-7/blog/39570/
=================== 記事全文 ========================
■ 福井県民の約7割が「再稼働に不安」

どう考えても、大飯原発の再稼働は時期尚早だ。

3月中に大飯原発の再稼働を決めたいと考える野田政権だが、その判断には「地元の理解」を前提とすると強調してきた。しかし、野田政権が「地元」と主張する日本の原発銀座を抱える福井県ですら、「現時点での政治判断は性急過ぎる」と考える人が74.1%、「再稼働に不安」と考える人が68.1%にも上ることが明らかになった。

国際環境NGOグリーンピース・ジャパンは、大飯原子力発電所の再稼働について今週にも政治判断の段階にうつる可能性があることをうけて、環境広告会社サステナの協力のもと福井県民517名を対象にインターネット意識調査を急きょ実施した。

調査結果 (3月16日~18日、福井県民517名対象、PDF)


「現時点で大飯原発を再稼働することについてあなたはどう思いますか?」の問いに、「不安を感じる」「どちらかといえば不安を感じる」との返答の合計が68.1%。それに対して、「どちらかといえば安心している」「すっかり安心している」との回答は21.1%にすぎず、7割弱の福井県民が再稼働に不安を抱いていることが分かる。

■ 政治判断「性急過ぎる」が74.1%、防災対策「不十分」が76.6%

この調査では、野田政権の「政治判断」についても考えを聞いた。その結果、「現段階での政治判断は性急過ぎる」と答えた人の合計は74.1%にものぼった。

さらに、「原発事故が福井県で起きた場合を想定した、放射性物質対策や避難計画など、現在の県の防災対策についてあなたはどう思いますか?」の問いに対し、「まったく不十分」が51.3%、「少し不十分」が26.3%でその合計は76.6%で、防災対策について8割近くの県民が不十分であると感じていることがわかる。

■ 「地元の理解」は「福井県外も含む」が33.7%で最多

藤村修官房長官は3月16日の会見で、大飯原発に近い滋賀県について、「再稼働の条件として了解を得る地元ではない」という見解を示している。しかし、今回の調査で福井県民の多くが滋賀県、京都府など広い範囲までを地元として考えるべきだと認識していることもわかった。

■ 3月中の政治判断で自滅する野田政権

これらのデータを見れば、野田政権が主張する「地元の理解」と現実の間に大きな溝があることがわかる。この結果は、私たちグリーンピースが2月より福井に事務所を設けて活動し感じる状況と一致しており、福井県の西川知事も同様の空気を感じているだろう。

野田政権が「日本の原発を支えてきた福井県」として「地元の理解」を簡単に得られると考えているのであれば、大きな間違いだ。

福井県議会で、西川県知事は何度も「安全を最優先する」と国への条件を繰り返してきた。安易に妥協したと思われれば知事の政治生命にも影響する。

野田政権が、「3月中の再稼働決断」と考えているのであれば、自滅するだろう。

=================== 記事終 ==========================

記:ふっ

2012年3月16日金曜日

知事 福島事故で初認識

再稼働への動きが活発だ。

以下福井新聞の原発関連ニュースページのヘッドラインだが、普段更新のすくないこのページが、行政、議会のニュースを連日流している。
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/nuclearpower/index.html

  • 再稼働、県に早期判断要望へ おおい町会、3市町会と共同(2012/3/15 11:14)
  • 敦賀原発1号、再稼働見えず 運転開始から42年(2012/3/15 7:25)
  • もんじゅ、数値4時間表示せず ナトリウム漏れ検出器に不具合(2012/3/14 17:46)
  • もんじゅナトリウム監視装置不具合 漏えいや外部への影響なし(2012/3/14 12:34)
  • 自治体独自の原子力防災強化進む 原発対策重点区域拡大方針受け(2012/3/14 7:46)
  • 大飯原発再稼働、首相ら協議へ 安全委検討会終了、近く見解(2012/3/14 7:21)
  • 古い原子炉は不純物割合高い傾向 敦賀原発1号など、最大24倍(2012/3/14 7:18)
  • 大飯3、4号再稼働なら積極対応を 嶺南議員、県会特別委で意見(2012/3/13 7:48)
  • 大飯原発、活断層連動でも安全維持 関電、保安院は追加データ要請(2012/3/13 7:10)
  • 若狭湾活断層、国の指示あれば対応 原子力機構、敦賀で懇話会(2012/3/12 7:24)

  • 行政・議会が動き、マスコミが報道して、再稼働への勢いをつけようとしているのだろうか?
    西川福井県知事は、再稼働にむけて一歩踏み込んだ発言を始めた。本音が出始めた。再稼働へのロードマップを一歩すすめたのだろう。

    再稼働反対の県民の意思を示そう。
    我々は歴史の流れの岐路にいる。

    朝日新聞 2012年03月14日
    「知事 福島事故で初認識」
    =================== 記事全文 ========================
     関西電力大飯原発3、4号機の再稼働をめぐる発言が13日、県議会とおおい町議会で相次いだ。内閣府の原子力安全委員会はこの日、ストレステスト(耐性検査)で同原発の評価を妥当とした審査書の確認作業を終え、焦点は国と地元の政治判断へ移った。
    県議会2月定例会は13日、予算特別委員会があった。西川一誠知事は原発の再稼働をめぐり、県が求める暫定的な安全基準の前提となる福島第一原発事故の知見が、一定程度明らかになったとする認識を初めて示した。
     西川知事は民主・みらいの西本正俊県議の質問に対し、「政府の事故調査委員会の中間とりまとめや、原子力安全・保安院が専門家の意見聴取会をもとにまとめた中間報告で、これまでに分かる範囲の知見は明らかになっている」と答弁。「これらをもとに、国が責任を持った判断を示すべきだ」と指摘した。
     また、自民党県政会の山本文雄県議への答弁で、政府が地元要請の前に安全性の判断をする方針を決めたことに触れ、「県が一貫して求めてきたことに、関係閣僚が検討を重ねていることの現れだ」と述べた。
     原子力安全・保安院は意見聴取会の議論を踏まえ、福島事故の検証に基づく30項目の技術課題を公表。地震の揺れや老朽化が、事故の発生や進展に影響しなかったとの検証結果もまとめた。保安院はこれらを県原子力安全専門委員会や県議会に説明したが、西川知事はこれまで評価を明言していなかった。(笹川翔平)
    =================== 記事終 ==========================
    記:ふっ

    2012年3月14日水曜日

    坂井市のがれき受け入れは、あわら市の焼却場で処理?

    まったくどうなってるんだろう。
    自分のところで処理しないがれきを受け入れとは?
    どこのがれきかも、今のところ下記記事にはない。

    降り積もった放射能は、河川で再び堆積して集積される。
    やがて、がれき処理で、燃やされて空気ちゅうへ、濃度が高くなって灰に、燃やされないで
    埋められて、地下水へ。
    東日本の放射能を、日本中に、世界中にばらまいて、薄めてごまかそうって魂胆?

    放射能は閉じ込めなければならんと思うのだが・・・
    犯した犯罪をばらまくことで、ごまかそうっていうのだろうか?
    こういうのを、歴史的犯罪っていうんだろう。

    えっ?では、どうすればいいかって?
    それは、まじめに行政が考えることで、専門知識もない自分が言うことではない。
    だが、多くの専門家が有効な提案をしてる。

    例えば、津波の防波堤がわりに、がれきを積み上げて上から土をかぶせる。
    木や植物のがれきは、土をかけることで、やがて分解して土になる。
    コンクリートも風化すれあ土になる。
    それらが、かぶせた土とまざって、がれきの上に土の層ができうる。
    (酸素があるところが、早く分解する。)
    やがて、その土から木が生えて根をおろし、防波堤がわりの丘ができあがる。
    ・・・根の深い広葉樹の植林をすすめる人もいる。

    もっと、専門家が調べて提案することだろうけど、上のような提案もある。

    放射能はどうなるかって?
    むろん、もっと研究する必要がある。しかし、ばらまいてしまったら、もう手の打ちようがなくなるんでないですか?

    日テレNEWS24  [ 3/13 18:52 福井放送]

    「震災がれき」坂井市長も受け入れに前向き(福井県)
    =================== 記事全文 ========================
    東日本大震災の被災地で復興の妨げになっている「震災がれき」の受け入れについて、坂井市は受け入れに前向きな考えを示した。

    坂井市の坂本憲男市長は13日開かれた市議会の一般質問で、「震災がれき」について「できるだけ手を差し伸べたい」と受け入れに前向きな考えを示した。

    坂井市は福井市・あわら市・永平寺町でつくる広域事務組合でゴミの処理を行っている。
    受け入れの前提として、国の放射線基準の設定や事務組合の施設がある、あわら市笹岡の住民の理解が得られることをあげていて、今月29日の事務組合の会合で他の市町と対応を協議することにしている。
    =================== 記事終 ==========================

    2012年3月13日火曜日

    「3.11さよなら原発福井県集会inつるが」リレートークなど

    多くの方の参加、賛同等を得て開催した3月11日の「3.11さよなら原発福井県集会inつるが」は、各方面から成功だったとの声を頂戴しています。
    その中から、原発問題住民運動全国連絡センター筆頭代表委員の伊東達也氏「福島からの訴え」、県内外12人による原発反対のリレートーク、小浜市・明通寺住職の中嶌哲演さんによる閉会あいさつ及び童謡「ふるさと」をyoutube動画で紹介します。

    311福井県集会-福島からの訴え



    311福井県集会-リレートーク







    311福井県集会-閉会あいさつ&「ふるさと」合唱


    当日の事務局報告で1,200人が参加した3.11集会は、原発反対の思いで成し遂げられました。
    この気持ちを次のステップにつないでいければと思います。


    集会の様子は「3.11さよなら原発福井県集会 in つるが」ブログでも以下のURLから確認できます。
    http://goodbyenppfmt.blog.fc2.com/blog-entry-15.html

    2012年3月12日月曜日

    『5時間で栃木県、そして、11/3/11以降の気象データについて』

    昨日は東日本大震災から丸一年。各地で追悼や未来は
    どうあるべきかを考える機会となるイベントやTVで
    も特集が組まれたりして、自分自身の想いを新たに
    された方も多かったかと思います。

    自分は青空の下、水晶ヶ浜へ行ってまいりまして寒中
    水泳を・・・とありきたりの冗談はさておき、風船を
    500個飛ばして来ました。

    500個の風船が飛んでいく様子はこちら

    澄んだ青空に色とりどりの風船がふわーっと飛んでいく
    様子は表現力の乏しい自分としては何と表現していいのか
    分かりませんが、とっても感動しました。


    その飛ばした目的は美浜原発を目の前にした水晶ヶ浜から

    「拾ったら、いつどこで拾ったかを連絡ください」

    と書かれたハガキをつけ「もしも」が起こった時に昨日
    の風向き、風速だとどのくらいのスピードでどこまで飛ぶ
    のかを知るということです。


    飛ばしたときはサホド風は強くなかったので飛んだ方向から
    すると嶺北の市町に向かってるので2、3時間後に県内の
    どの市町から連絡が入るかと待っていたのですが一向に
    入らずどうしたんだろう?っと思っていたのですがマサカ!
    の栃木県でした。

    ちなみに下記にて昨日の美浜の風向や風速が分かります。

    風速の目安についてはこちら


    昨日は飛ばした時間帯である11時半頃は左程強い風でも
    なくデータでも5.5~5.7m/sだったので正直驚いた次第です。


    そこで「じゃー311のときの風向きと風速はどんなんだったんだろう」
    と知りたくなったので福島第一原発近くの浪江町を調べたら16時以降から

    3/29までデータがありませんでした・・・。



    あれっ?何で?


    「壊れていた???」

    「不安を煽らないよう配慮?」


    それとも・・・。


    皆さん、このときの気象データが無いってこと知ってました?

    2012年3月7日水曜日

    暮らしの中の放射能(原子力資料情報室)

    かって、東西冷戦時代、核実験で恐るべき放射能が地球にまき散らされた。数十年たって、いくらか減衰したのをよそ眼に、チェリノブイリ、福島と人類は、地球上に放射能を「供給し続けている。」
    福島の事故で、ここ日本で暮らす自分達は、放射能下の人生を強いられることになった。

    かって、東西冷戦時代に青春時代を送った筆者は、放射線下で、健康・生命のリスクはあきらめていたが、所詮、311以前の話だし、地域によっては、核実験時代よりもはるかに高い汚染(東京湾では、数十倍という報道もあったと記憶する。 http://yokohama-konan.info/mizusoko.html など参照)

    だが、難しいのは、これらが「リスク」であるのは間違いないが(「安全」といいくるめる原子力村の御用学者相手の話は、時間がを費やすのばバカらしいので省く)、どの程度の「リスク」なのか、では、どう考え、どうしたらいいのか?単なる科学の領域を超え、人生感や思想もからむ判断となる。

    その「答え」となるかどうかは判らぬが、少なくとも、理屈はともかく、毎日を生活していかねばならない311後の日本人に、参考になればという試みを原子力資料情報室が始めた。

    これでも、とても面倒くさくてついていけないとか、神経質すぎるとお考えの人もいるだろう。逆の意見の方もおられるだろう。まだ、低線量被爆の恐ろしさが判ってないと。

    でも、第1回のビデオだけでも、ご覧になったらどうだろう。福島県人の平均摂取量4ベクレル。明日の健康被害に「怯え暮らす」ほどではないかもしれないが、安心しきっていいのか?安全は、可能な限り慎重にすべきだという考えで校正される。福島から避難できない人に、福井で、全品検査されて不検出の食物を選んで食べることがで着ない我々にどうするかを問いかけた試みであろう。

    食品が全品検査されていない以上、自然環境の中で、広がる放射能が、まばらに広範にひろがりつつある今、高度に発達した、加工・流通の過程で、ここ、福井の自分達も安心しきっていいのか?という問いかけがなされていると思う。

    筆者も、自分自身は、ここ福井で生きていく分には、とうにあきらめているようなところがある。(ただし、だからといって、あきらめざるを得ない状況を作った原子力村の責任追及をあきらめるつもりは毛頭ない。安全といいきって、人々をリスクにさらし続ける現状が、そのままでいいとは思わない。)

    だが、若い方、子供たち、未来の人類の後輩たちにまで、あきらめたほうがいいよとは、口が裂けても言えないのである。

    以下、今のところ3回、各約10分間のビデオ。

    暮らしの中の放射能 第1回 公表データを読む
    http://www.youtube.com/watch?v=5IpjwPHsX94&feature=related

    暮らしの中の放射能 第2回 水と魚について 
    http://www.youtube.com/watch?v=8lrm2_6B0oo&context=C3d28696ADOEgsToPDskJEN8u8Ag87vgo3YOMg0VpF

    暮らしの中の放射能 第3回 汚染マップを見る
    http://www.youtube.com/watch?v=iELYjFiNFV0&feature=related

    記:ふっ

    2012年3月5日月曜日

    ストレステストの問題点 原子力安全・保安院意見聴取会メンバー、井野博満・東大名誉教授に聞く

    ストレステストについて、井野教授(ストレステストに関する意見聴取会のメンバー)が、問題点を手短に説明している。

    筆者は、最大の問題点は、当事者によるテストであるということだと思う。そんなことで、政治の産物ではる原発のちゃんとした負荷試験ができるわけもない。安全性など判らない。

    ストレステストそのものは、再稼働にお墨付きを与える政治的パフォーマンスだと思う。

    ただ、筆者のような人間の考えは、「決めつけである」と思う方もおられよう。そうである証明として、伊野教授のような技術的な議論は必要だろう。専門家による貴重な意見だ。筆者にとっても、自分の考えを確認して、さらに深めていくためにも、必用な議論でもある。

    一方、福島の事故の現状をみれば、もはや原発ありきの安全論議をしている時ではない。一端過酷事故になれば、どうなるか?そんなものは、もういらない。というのも事実ではないだろうか?今だ、安全神話の呪縛から完全に解き放たれていない人々に、ストレステストの欺瞞を説くと同時に、再稼働反対を意思表示していきたい。

    再度、過酷事故が起こってから悔やんでも、もう、どうにもならないから・・・

    毎日新聞 2012年3月1日 東京朝刊
    「ザ・特集:ストレステストの問題点 原子力安全・保安院意見聴取会メンバー、井野博満・東大名誉教授に聞く」
      http://mainichi.jp/select/jiken/archive/news/2012/03/01/20120301ddm013040225000c.html
    =================== 記事全文 ========================
    福島第1原発事故を受けて導入された「安全評価(ストレステスト)」。その結果を踏まえ、関西電力大飯原発(福井県)3、4号機では再稼働に向けた手続きが進む。その審議に、「抗議声明」を出した学者がいる。井野博満東京大名誉教授。なぜなのか、聞いてみた。【大槻英二】

     ◇はっきりしない審査基準

     ◇事故対策含め、再稼働判断を

     ◇まず福島第1で有効性検証せよ

    井野さんは金属材料学が専門。ストレステストの結果について意見を述べる経済産業省原子力安全・保安院の意見聴取会のメンバーでもある。
    ここでちょっと確認しておこう。そもそもストレステストとは、欧州連合(EU)が福島の事故後に行った原発の耐性試験。それを参考に、菅直人前首相が昨年7月、定期検査で停止中の原発を再稼働させる条件として導入を決めた。
    --ストレステストを再稼働の条件にすることには問題があるのでしょうか。
    井野さん 菅前首相が導入を決めた段階では、再稼働間近だった玄海原発2、3号機の手続きを止めて、地震・津波対策を包括的に見直すという意味はあったと思います。しかし、欧州では、ストレステストは原発の弱点を見つけて改善するのが目的で、再稼働の判断には使っていません。日本では、原発が設計上の想定を超えてどれぐらいの大きさの地震や津波まで耐えられるかを調べる「1次評価」と、炉心溶融などのシビアアクシデント(過酷事故)に至った場合の影響やその対策も含めて総合的に調べる「2次評価」に分け、1次評価のみを再稼働の判断に使うとしています。この点も問題です。
    --大飯原発3、4号機の1次評価結果について、保安院は「妥当」として、2月13日、内閣府原子力安全委員会に審査書を出しました。井野さんらは意見聴取会での議論が十分でないと抗議声明を出しましたが、どこに問題があったのですか。
    井野さん 審査書には「福島第1原発を襲ったような地震・津波が来襲しても同原発のような状況にならないことを技術的に確認する」と書いてあります。しかし、「福島第1を襲ったような地震・津波」を具体的にどう他の原発に当てはめていくかという判断基準が示されていない。例えば大飯3、4号機は高さ11・4メートルの津波まで耐えられるとしていますが、福島の津波は14メートルありました。つまり、保安院はあらかじめ「津波なら何メートルまで耐えなければならない」というような基準を持っていて「妥当」と評価しているのではなく、事業者が出してきた結果を「後追い」しているに過ぎません。
    また、外部電源を喪失して原子炉に冷却水を供給できなくなった場合の緊急安全対策は、電源車や消防車といった非常用設備に頼るとしています。復水器の予備水を使い切るまでには18・7時間ある。11・5時間あれば重機でがれきを取り除き、消防車が到達できるので「十分時間的な余裕がある」と評価している。しかし、大雪や台風のとき、しかも夜間だったら間に合うのか。疑問が残ります。
    --井野さんは、ストレステストを真っ先に福島第1原発で行うべきだと指摘されてきました。
    井野さん ストレステストはすべてコンピューター上の計算ですから、実際に地震や津波が起きた場合、その通りになるかどうかは分かりません。福島第1で行えば、現実の結果がそこにあるわけで、計算によって福島のような事態を想定できるのかどうか、ストレステストの有効性を検証できる。私の提案を受け、東京電力は津波についてだけ簡単に行いましたが、おざなりなものでした。津波以前に、地震でどれだけ壊れたかが問題なんです。
    --意見聴取会には、専門家だけでなく市民も議論に加えるべきだと主張しています。
    井野さん 過酷事故が起きた場合、被害を受けるのは地域住民。その視点から安全性を考える必要があります。
    原発サイト内の施設は重要度に応じて耐震性がS、B、Cクラスに分けられています。万全を期してほしい住民からすれば「すべてをSクラスで」と思うが、原発の技術者は「それではコスト的に見合わない」などと判断します。ものごとを考える場合に、専門家と市民ではそうした立場の違いから生じるギャップがあるわけです。
    技術の世界には「工学的判断」という言葉があります。「100%安全でなくとも大事故の可能性は非常に低いからつくってよい」という発想です。つくってみて失敗しても改善すればいいのですが、原発に限っては事故は許されない。原発は他の技術とは分けて考えるべきです。
    --原子力安全委員会の班目春樹委員長が2月20日の記者会見で「安全性を高めるための資料として、1次評価では不十分」と発言しました。どう受け止めましたか。
    井野さん まったくその通りだと思います。2次評価を含めて再稼働を判断する条件として考えていただきたい。過酷事故に至った場合、放射能汚染がどれぐらいの範囲に広がるのか、どんな影響緩和策をとっているのかも含めた「2次評価」が出てこないと、住民としては判断がつきません。全原発を対象とした2次評価は昨年末をめどに提出するということでしたが、まだ一件も出てきていません。保安院は催促もしていない。
    --原発の安全審査はこのままでいいのでしょうか。
    井野さん 福島の事故で、従来の安全審査に不備があったことが明らかになったわけで、新しい枠組みづくりが必要です。そもそも福島の事故は実質的に収束しておらず、詳細な原因も分かっていません。私は基本的に原発は非常に危険であって、地震列島である日本におくべきものではないと考えています。実はストレステストで分かることは、どの原発が非常に危険で、どこが相対的に危険性が低いかということであり、どこから止めるべきかという優先順位でしかありません。
    --国内の原発54基のうち、動いているのは2基。5月までにすべて止まる見込みで、夏の電力不足が懸念されています。電気料金の値上げも予定されるなど、原発再稼働への要請が強まっています。
    井野さん 昨年の夏、皆さん、家庭でも会社でも一生懸命、節電に取り組みました。それを長期的に続ければ消費エネルギーを減らせるわけで、今こそ「エネルギー中毒」から脱却すべきです。安全を二の次にして、「エネルギーが足りないから、原発を動かそう」ということでは、フクシマから教訓を学んだことにはなりません。
    ==============
    ■人物略歴

     ◇いの・ひろみつ

    1938年生まれ。東京大大学院応用物理学専攻博士課程修了。専門は金属材料学。「柏崎刈羽原発の閉鎖を訴える科学者・技術者の会」代表。編著に「福島原発事故はなぜ起きたか」「徹底検証21世紀の全技術」。
    =================== 記事終わり ======================
    記:ふっ

    2012年3月4日日曜日

    原発停止も交付金5億増見積もり 福井県、影響は13年度以降

    悪名たかき「電源3法交付金」にさっさと見切りをつけるべきだ。そんなものを当てにして予算を組むより、「きっぱり脱原発宣言し、全てを廃炉」に方針を変え、廃炉のための交付金制度を要求すべきだ。交付金は、廃炉に向けた事業に投資、県内の産業の活性化と技術・ノウハウの蓄積を計る。

    むろん、廃炉にむけても、労働者被爆、廃棄物の問題、その間の汚染など、課題は困難を極める。原発の維持なんかに労力をそそぐ余裕などないはずだ。

    廃炉に向けて、技術開発も含めた資金も膨大に必要だ。原発廃炉に向けて全力で進むべきだ。

    しかし、原発推進を前提とした議論しかないのが、福井県の実情のようだ。

    福井新聞   (2012年3月2日午前6時51分)
    「原発停止も交付金5億増見積もり 福井県、影響は13年度以降」
    http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/politics/33359.html
    =================== 記事全文 ========================
    福井県は1日、2012年度の電源3法交付金の県への配分額を約80億円と見積もり、11年度の75億円に比べ5億円増える見通しを示した。12年度政府予算案で防災対策を支援する交付金が増額となるなどの理由。

    定例県会の一般質問で笠松泰夫議員(自民党県政会)に対して答えた。

    東京電力福島第1原発事故を受け、定期検査に入った県内原発は再稼働できずに全基停止の状態にあるが、県電源地域振興課によると、県に配分される交付金のうち約半分を占める「電力移出県等交付金枠」は、2年前の発電量を基に配分額を算出するため、12年度の交付額に原発停止の影響はないという。

    13年度以降は影響を受ける可能性があるが、同交付金枠には原発が停止していても設備能力の8割分を交付する「みなし規定」があり、県は「規定に該当し、急激に減るとは考えられない」(西川知事)との認識だ。

    このほか、運転開始後30年超の原発がある道県への「原子力発電施設立地地域共生交付金」、プルサーマル計画などに同意した道県が対象の「核燃料サイクル交付金」は10年度から受けており、12年度も継続される。両交付金の総額は6年間で約160億円で、立地や周辺市町と分配する。

    また、防災対策の重点実施地域が原発から30キロ圏への拡大に伴い、原発立地道県が行う防災対策を支援するため、国は12年度予算案で「原子力発電施設等緊急時安全対策交付金」を倍増。県の12年度当初予算案では同交付金を活用し、30キロ圏内の37中学校に放射線量を測るサーベイメーターを置くほか、安定ヨウ素剤の備蓄、警察や消防、市町の職員用のポケット線量計などを拡充する。

    一方、市町への交付金は、国の12年度予算案で日本原電敦賀原発3、4号機増設計画に伴う「電源立地促進対策交付金相当分」の計上が見送られ、敦賀市と周辺6市町は財政計画の軌道修正が必要となっている。
    =================== 記事全文 ========================

    記:ふっ

    2012年3月1日木曜日

    県内原発 活断層連動「考慮は不要」

    情報隠しとごまかしをやっていることが判っている当事者が安全といって、通用する世界があるのだろうか?しかし、自分達の生きている社会は、福井の歴史は、その繰り返しだったんではないだろうか?

    第一級の地震学者の石橋克彦氏は、若狭震災前夜であるといっている。福島第一原発事故でも、誰も責任をとっていない。また、「想定外」ですむと思っているのだろう。

    だが、福井で事故がおこれば、想定外ですむような話ではなくなる。

    ウソやごまかしが常態化している当事者のデータが通用する社会でいいのだろうか?
    民主主義が問われているのではないだろうか?

    読売新聞  2012年3月1日
    「県内原発 活断層連動「考慮は不要」
    電力3事業者 100万~46万年に一度
    =================== 記事全文 ========================
    県内の原発周辺の複数の活断層が連動して動く可能性を再検証していた電力事業者3者は29日、「新たに連動を考慮する必要はない」とする調査結果をまとめた。再稼働の前提となるストレステスト(耐性検査)の審査が最も早く進む関西電力大飯原発も問題はなく、テストの結果に影響しないと結論づけた。

     経済産業省原子力安全・保安院が5キロ以上離れた断層同士が連動して地震を起こすことと、断層が動いて地盤内の力のバランスが変わる可能性を踏まえた再検証を指示。3事業者が文献を調べたり、地盤がひずむのにかかる時間などを計算し、連動する頻度が100万年に1度未満~46万年に1度など、非常に低いことを確認した。

     このうち、専門家から大飯原発近くの断層との連動の可能性を指摘された熊川断層について関電が影響を計算。想定を1割程度上回る揺れが生じる可能性があるが、耐性検査で1・8倍の余裕があることから「連動に伴う地震が発生しても問題ない」とした。

     ◇

     関電は同日、大飯原発敷地内の斜面について、想定される地震に対して安定性の余裕があるとする評価結果を報告した。美浜原発は3月に、高浜原発は4月に報告する予定。
    =================== 記事終 ==========================