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2012年1月9日月曜日

図解:核燃料サイクル

反原発/脱原発の論者は、
「もんじゅだけは止めなくてはなりません!」
などと強い口調で語ります。

曰く、もんじゅは強い毒素を持つプルトニウムを発するから危険だ
曰く、もんじゅは構造上、地震に弱い(から危険)
曰く、もんじゅは動かなくても維持費がかさむ(から無駄)

しかし僕が思うに、高速増殖炉「もんじゅ」不要論は、もっと根っこにあるもの。
それが核燃料サイクルという考え。

ただ、これをひも解いて説明するのが面倒くさいから、あるいは理解してもらうには説明が困難だから、もんじゅ単体で廃炉論を唱えているのかな、という印象。
これを分かりやすく説明しているサイトがあるので、今回はそれを紹介します。

「核燃料サイクル」と検索すると、whikipediaに続いて2番目にヒットするのが
核燃料サイクル|脱原発入門講座 00
というページ。

ここに示されているのが左図。
核燃料サイクルというのが、核エネルギーを中心としたリサイクルという考え方であることがわかります。
まず左の青い円「ウランサイクル」は、鉱山から採掘したウランを原発に使える形に精製、原発での活用、そして再処理という循環を作っています。

ただし、燃料として使えるウランは‘摩耗’していくので、もう一つの赤い円「プルトニウムサイクル」が考えられています。
核燃料は燃やすとプルトニウムが生まれ、これをウランと混合、高速増殖炉で燃やす。
そうすると使った以上のプルトニウムが生まれるので、これを再処理していくことでエネルギー問題は解決! すばらしい!
というのが核燃料サイクルの考え方。
この核燃料サイクルの肝になっているのが、福井県敦賀市に鎮座します高速増殖炉「もんじゅ」です。

そうしてみると、もんじゅが本当に必要かという議論が見えてくるかと思います。
3.11以降、世の中は脱原発に向かっています。
原発に依存しないエネルギー政策へ向かっていく日本で、果たして高速増殖炉が必要かどうか。
赤い円を回すには、青い円が回っていることが前提になります。
その青い円は回らないのであれば、高速増殖炉の価値は崩れ去ります。

脱原発入門講座 00では、核燃料サイクルのほかにも、「高速増殖炉って何?」「高速増殖炉の危険な特徴」「「再処理工場」って何?」といったトピックスが扱われています。
必見。


福石みん記す

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