とコワい顔して迫られても、
「いやー、ボク、原子力について何も知らんのです、てへへ」
って人は多いかと思います。
かといってフクシマ以降の世界で、何も知らないままというのもマズい。
もっともネットでは情報が氾濫しすぎていて、何をもとに勉強すればいいのかわからない。
これもまた至極理解できる話。
そこでまずは業界が何を考えているのか、小学生にもわかるレベルから勉強してみましょうか。
電気事業連合会【でんきの情報広場】は、
電気事業連合会は、日本の電気事業を円滑に運営していくことを目的として、1952年(昭和27年)に全国9つの電力会社によって設立されました。以来、地域を代表する電力会社間の緊密な対話と交流をはじめ、新しい時代の電気事業をつくり出していくための創造的な意見交換の場として貢献してきました。また、日本のエネルギー産業の一翼を担うという自覚のもと、安定したエネルギー供給体制の確立に向けても多彩な活動を行っています。2000年(平成12年)3月に沖縄電力が加盟し、現在10電力体制で運営されています。ということで、電力10社による公式見解を網羅しているサイトです。
網羅しすぎていて、原発だけに特化していません。
そこで原発関連のページをピックアップします。
原子力発電の現状 - 電気事業のいま | 電気事業連合会【でんきの情報広場】
原子燃料サイクル - 電気事業のいま | 電気事業連合会【でんきの情報広場】
放射性廃棄物の処理・処分 - 電気事業のいま | 電気事業連合会【でんきの情報広場】
原子力発電所の安全確保 - 電気事業のいま | 電気事業連合会【でんきの情報広場】
原子力と地域・国際社会 - 電気事業のいま | 電気事業連合会【でんきの情報広場】
この辺をさらっておけば、業界の考え方を理解するとともに知識の基礎になる部分は事足りるかと思います。
ただし記載されているのは電力業界が発表しているもので、内容に不足があることも多々あります。
それが分かりにくくなっている分、鵜呑みにするのは危険といえます。
たとえば
放射性廃棄物の処理・処分 - 電気事業のいま | 電気事業連合会【でんきの情報広場】の高レベル放射性廃棄物の処理・処分には
使用済燃料を再処理し再び使えるウラン・プルトニウムを回収すると、放射能レベルの高い廃液が残ります。この廃液は濃縮して容積を減らしガラスと混ぜ合わせ、ステンレス製の容器に固化します。その後、専用の貯蔵庫に30〜50年程度、冷却のため管理・保管し、最終的には人間環境と隔離するため地下深い地層の中に埋設処分します。とあります。
ただしリンク先の高レベル放射性廃棄物の処理・処分 - 放射性廃棄物の処理・処分 | 電気事業連合会【でんきの情報広場】を見ると
高レベル放射性廃棄物最終処分の取り組みとなっていて、さらにリンク先の最終処分の取り組み - 高レベル放射性廃棄物の処理・処分 | 電気事業連合会【でんきの情報広場】では
高レベル放射性廃棄物の最終処分は、原子力および原子燃料サイクルを進めていくうえで残された最重要課題の一つであり、その早期の取り組みが求められています。
高レベル放射性廃棄物の最終処分は、原子力および原子燃料サイクルを進めていくうえで残された最重要課題の一つであり、その早期の取り組みが求められています。2000年6月に「特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律」が施行され、最終処分の実現に向けて大きな一歩を踏み出しました。となっており、ここでやっと「あ、まだ最終処分場って決まってないのね」と分かる次第。
この法律に基づき、2000年10月に高レベル放射性廃棄物の処分事業をになう組織として、原子力発電環境整備機構(NUMO)が設立されました。NUMOは、処分場の選定、処分施設の建設・管理、最終処分、処分施設の閉鎖および閉鎖後の管理と、処分事業全般に取り組んでいます。現在、2028年(平成40年)代後半の処分場の操業開始を目指し、2002年12月に、全国の市町村を対象に概要調査地区(最終処分施設の設置可能性を調査する区域)の公募を行っています。
実にリンクまたぐこと2ページ。業界の説明方式はこういう手を使っているのだということも含め、勉強に事欠かない素材となっております。
「『円周率π=3』と教える教科書なんだ」くらいに考えて読み進めると、なかなかに楽しいサイトです。
福石みん記す