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2011年12月2日金曜日

ただ人の会について

ただ人の会は5月に田中優さんの講演会を開催するために、出来た集まりである。

原発銀座福井では安全神話のもと、福井県民の関心は薄く、とくに嶺北地方(福井県の原発は嶺南地方に集中している)の県民は自分が住んでいるところに一体何基の原発があるのかすら知らない方も沢山おられる。

今回の福島第一原発の事故をきっかけに多くの県民が改めて、郷土が原発銀座と呼ばれていることを意識し、原発について、エネルギーについて考えていかなければという明確な危機感や漠然とした不安を抱き始めた。

そんな中、気合いの入った反原発運動とはひと味違った「ただ人の会」が出来るべくして出来たのではないかと感じている。

ただ人の会は主婦や会社員、芸術家やNPO職員など様々な「ただの人」が集まって出来た、ゆるやかな会である。一つの理念を大上段に掲げ、正義の運動を展開するのではなく、十人十色の視点で原発について、自然エネルギーについて、社会生活のありようについて考えていく機会を共有するためのつながりである。これば私の見方だが、ただ人の会にもし理念が必要であるとすれば一つの意見を絶対化しないというものではないかと感じている。

これまで原発に警鐘を鳴らしている方、原発推進に深く関わってきた方、福島から避難しておられる方など様々な方のお話を聞き、話し合い、考えてきた。

原発推進の方の話も反原発・脱原発の方々の話も聞くことが出来る、そんな素晴らしい会にご縁をいただいたことを有難く感じている。

私にとってただ人の会はゆるやかではあるが、ふにゃふにゃではない(笑)、あらゆる可能性を秘めたつながりである。

まだシステムが上手く確立されていないため、3日目にして再登場のささもとでした。

ささもと拝

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