なぜか副会長になってしまった立場を生かし、中嶌哲演師にお越しいただいた。
若狭での活動、「福島原発震災」が顕在化させた「安全神話」の崩壊、立地差別、被曝労働者、「災害弱者」の問題や「原発必要神話」の源流と歴史的展開などなど、お話は多岐にわたり90分という短い時間ではとても語り尽くせないもどかしさを感じつつお話をされていた。
印象的だったのは運動に深く携わる者として、自らの運動を絶対化しない、常に運動の有り様を点検してゆかねばならないという姿勢を非常に大切にしておられることだった。
原発問題に限らず、社会運動を行っているといつの間にか自らの理念を正当化し、正義の運動に陥ってしまう危険をはらんでいる。正義の運動は往々にして敵対を生み出し、内ゲバを内包する。
今後も原発について、被曝問題について様々な団体との連携が課題になってくると思われるが、それぞれの団体がいかに自らの理念を相対化できるかが鍵なのではないかと感じた。
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